
サイゼリヤが2026年6月から一部店舗限定で「レモンソルベ」を再導入し、季節限定の「冷たいパンプキンスープ」も展開している。一方で看板商品の「ミラノ風ドリア」や「バッファローモッツァレラのマルゲリータ」は2026年9月以降に価格改定(値上げ)が行われる可能性があると報じられている。低価格帯メニューでの話題づくりと、主力商品の値上げという二つの動きが同時に進んでいる点が特徴的である。
低価格戦略で支持を集めてきたサイゼリヤの動向は、同じ客単価帯で戦う経営者にとって他人事ではないはずです。話題メニューと値上げが同時進行する構図に、複雑な思いを抱く方も多いのではないでしょうか。
大手チェーンが低価格の話題商品でSNSでの拡散を狙いつつ、主力商品では原価上昇分を価格転嫁するという二段構えの戦略が見えてきます。集客力のある低単価メニューと、収益を支える定番商品の値上げを組み合わせる手法は、原価高騰下での業界共通の課題への一つの回答と言えます。
自店でも「安さで話題を作る商品」と「利益を確保する主力商品」を分けて設計する道があります。また値上げのタイミングを季節限定メニューの投入と重ねることで、値上げ自体への注目を分散させるという方法も考えられます。