
東急、住友林業、再生建築研究所は10月28日、横浜市の新綱島駅直結エリアに複合商業施設「新綱島MICCA」をグランドオープンした。幕末の安政4年(1857年)築の古民家・池谷家住宅主屋をリノベーションした「OMOYA」と、新設の木造商業施設2棟(HANARE南・北)の計3棟で構成。古民家にはベーカリービストロが入居し、周囲の2棟に飲食・サービスなど21テナントを集積(1区画は募集中)。同建物は横浜市の認定歴史的建造物で、工事開始の2年前まで地元小学生の郷土学習の場としても活用されていた。
歴史的建造物を単なる保存にとどめず、実際に収益を生む商業施設として生かした取り組みは、地域に根差す飲食店経営者にとって刺激になる事例ではないでしょうか。
大手デベロッパーが古民家という地域資産を核に据え、木造の新築棟と組み合わせて複合商業施設を作る動きは、画一的な大型SCとは異なる差別化戦略として近年注目されています。地域の歴史や記憶を商業価値に転換する手法の一例といえます。
自店の立地や建物の歴史的背景を発信材料として活用する道もあれば、こうした複合施設への出店を新たな販路として検討する道もあります。また地域の小学校や自治体と連携したイベント活用など、集客の文脈で歴史性をアピールする方法も選択肢の一つです。
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