
吉野家ホールディングスが牛丼・うどんに続く第3の柱としてラーメン事業の拡大を発表した。2029年度に売上高400億円、500店舗、提供食数で世界一を目指す計画。すでに第2の柱である「はなまるうどん」は2025年1月に本社を香川県高松市へ移転し、讃岐の地できしめんやバルなど新業態開発を進めている。同じ讃岐の地ではトリドールの「丸亀製麺」も地元店主を巻き込んだ取り組みを展開しており、讃岐ブランドをめぐる競争の構図も見える。吉野家本体が全事業を一括管理するのではなく、各ブランドに地域や経営の裁量を持たせる育成スタイルが特徴となっている。
大手がラーメンに本気で参入してくると聞くと、現場で奮闘する個人店の経営者としては身構えてしまう気持ちもよく分かります。ただ、その成長の裏にある「育て方」に目を向けると、学べるヒントも多いはずです。
吉野家は牛丼・うどんに続く第3の柱としてラーメンを位置づけ、グループ内で複数ブランドを並走させる体制を取っています。はなまるうどんの本社移転や地域密着の業態開発に見られるように、本体が細部まで管理せず現場に裁量を持たせる手法が、吉野家グループの事業拡大の共通点として浮かび上がっています。
大手の動きを脅威と捉えるだけでなく、ブランドごとの裁量や地域密着という育成スタイルから、自店の強みの伸ばし方を考えるという道もあります。また、大手が参入する市場だからこそ、逆に専門性や個人店ならではの体験価値を磨き込むという方向性も検討の余地があります。
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