7月下旬から8月中旬にかけて、ホテルメトロポリタン「桂林」や「オーヴェスト」の期間限定コース投入、ハイアットのアジア太平洋850店超での会員向けダイニング促進、大阪のホテルカフェによる地域食材コラボ、地方ではロイヤルHDの増収増益決算まで、ホテル関連の話題が相次いだ。この記事を読むと、ホテルレストランが記念日・接待中心の非日常利用から日常利用へ客層を広げようとしている構図が分かる。また、地域食材や自治体連携を使った話題づくりが単価アップと集客をどう両立させているかも見えてくる。さらに、大手外食グループの好調な決算が、値上げ浸透や複数事業の分散効果という観点で何を示しているかも整理できる。物価高と人手不足が続く中、ホテル発の施策は規模の大小を問わず自店の価格設計やメニュー企画のヒントになる。
ホテルレストランはなぜ「日常利用」を狙い始めたのか
ホテルダイニングの課題は、特別な日だけの利用に依存しやすい構造にあることだ。記念日や接待といった高単価・低頻度の利用が中心になると、客数の天井が低く、リピート率も上がりにくい。
