8月22日〜9月9日のラーメン関連ニュースを見ると、幸楽苑や町田商店の既存店売上・客数が回復基調に転じたこと、一風堂が千葉・埼玉・北海道へ相次いで出店したこと、鶏白湯やかぼちゃブレンドなど秋の期間限定メニューが各社から一斉に投入されたことが確認できます。一方で「ラーメン1000円の壁」を背景に定食チェーンが相対的な割安感で業績を伸ばしている構図や、豚骨・鶏ガラといった副産物食材の高騰に対して希少部位の一石二鳥活用で対抗する個人店の工夫も見られました。この記事を読むと、値上げからの客数回復がどんな条件で起きているのか、大手が朝食・ファミリー・駅直結立地に手を広げる理由、原価高騰下で価格を据え置く具体的な手法が分かります。自店の値付けとメニュー構成を見直す前に、まず業界全体で何が起きているかを押さえておく必要があります。
なぜ幸楽苑・町田商店の客数は回復し始めたのか
客数回復の背景には、値上げ幅を抑える方向への軌道修正がある。幸楽苑は8月度の既存店売上高が前年同月比6.7%増、客数も5.0%増と客単価だけに頼らない伸びを見せた。町田商店も過去の値上げが客離れを招いた反省から、客単価の上昇を前年比1%以内に抑えて客数増に転じている。
