今週は、びっくりドンキーや築地銀だこ、神座、ジョナサンなど大手チェーンが一斉に値引きクーポンを打ち出し、ダンジョン飯や呪術廻戦、サンリオといったIPコラボカフェも次々と発表された。その裏側で帝国データバンクは、2026年上半期の飲食店倒産が473件と過去最多を更新したと公表している。値引きやコラボで一時的に客を呼べても、来店後にどうつなぎ止めるかが経営体力の差を分ける局面に来ている。実際にある調査では、特定の店に固執しない客層でも約半数がプロモーション後のフォローで再来店した経験を持つという結果が出た。派手な販促が並ぶ今週の記事群を横断し、値引き合戦の先にある再来店の分岐点と、そこに潜むリスクを整理する。
なぜ今週、大手チェーンはこぞって値引き・コラボを仕掛けたのか
今週は値引き・無料化・IPコラボの3類型に販促が集中した。びっくりドンキーはLサイズをSサイズ価格にし、神座は日替わりでサイドメニューを無料化、ジョナサンは平日夕方のアルコール半額を打ち出した。一方でダンジョン飯・呪術廻戦・サンリオ・ピングーといったキャラクターコラボも同時多発的に展開されている。いずれも「今来なければ損」という限定性を軸に、客数が読みにくい夏休み期間に来店の背中を押す設計になっている。値引き型は客単価を抑えてでも来店頻度を確保する狙いがあり、コラボ型はSNS拡散を通じて新規層を取り込む狙いがある。