崎陽軒はシウマイと同じ形のまま中身を餃子の味に変えた新商品「ギヨウザ」を発売し、発売直後に売り切れる店舗が出るほどの反響を呼んだ。同じ週にはコメダ珈琲店のハワイフェア、かっぱ寿司とモンスターエナジーのコラボなど、大手チェーン各社が一斉に夏の期間限定商品を投入している。一方でサイゼリヤは原材料の調達不安から人気チキンメニューを本冊子から外し、日本アクセスは価格が下がったコメの活用で原価対策を提案するなど、商品開発は集客策であると同時に原価管理の手段にもなっている。今週の30本の記事を横断すると、看板商品の資産を生かす派生開発、コラボ企画の設計、原価対策としてのメニュー見直しという3つの動きが同時進行していることが見えてくる。規模の異なる飲食店がそれぞれどこに商品開発の力点を置くべきか、この特集で整理する。
なぜ今、大手からご当地店まで一斉に期間限定商品を投入しているのか
夏場の客足減少という共通課題への対抗策として、業態を問わず期間限定商品の投入が集中している。コメダ珈琲店は2年ぶりの「ハワイフェア」を全国展開し、スターバックスは桃を使った限定ドリンクを、ドトールも秋の収穫祭をテーマにした7品を用意している。東京ディズニーシーは複数店舗にまたがって夏季メニューを時期をずらしながら展開し、来園客の周遊と再来店を促す構造をつくっている。
