8月6日〜8月14日にかけて外食大手の決算発表が相次いだ。すかいらーくは最終利益予想を5%上方修正し配当も増額、ゼンショーHDはすき家とはま寿司の好調で営業利益が58%増となり通期見通しを上方修正した。一方で一風堂を展開する力の源HDは純利益が7割減、かっぱ寿司は7.6億円の赤字に転落し、サガミHDやきちりHDも増収減益・大幅減益となった。この記事を読むと、同じ物価高・人件費高という環境下でなぜ企業ごとに明暗が分かれたのか、その分岐点がどこにあるのかが分かる。また『増収なのに減益』という決算が相次いだ背景にある共通の構造や、海外展開やM&Aが利益にどう作用しているかも整理する。決算という数字の裏側を読み解くことは、自店のコスト構造や値付け戦略を見直す手がかりになるはずだ。
なぜ同じ物価高でも「増益」と「減益」に分かれるのか
同じコスト高環境でも、価格転嫁と海外成長を両立できた企業ほど増益を確保している。ゼンショーHDは牛丼のすき家、回転寿司のはま寿司が牽引し4〜6月期営業利益が前年同期比58%増となり、通期見通しを上方修正した。すかいらーくHDも客単価上昇による既存店好調で最終利益予想を5%上方修正し、配当も1円増額している。一方、力の源HDは国内・海外双方のコスト増を吸収しきれず純利益が7割近く減少し、株価も1カ月ぶりの安値をつけた。同じ値上げという手段を取っていても、原価上昇分を吸収できる規模の増収が伴うかどうかで結果が分かれている。
