2026年1〜7月の中華料理店倒産は22件で15年ぶりの最多ペースとなる一方、同じ週にコロワイドやすかいらーく、モスが大型M&Aに動き、王将グループはシドニーへ、大阪王将は米国へ、九州筑豊ラーメン山小屋はモンゴルへと海外出店を進めていることが各社の発表や報道で明らかになりました。この記事を読むと、個人経営の飲食店が閉店に追い込まれる構造的な理由と、大手チェーンが逆に投資を拡大できている資金・体力の違いが分かります。また、日高屋やサンマルク、スガキヤなど中堅チェーンが地方・首都圏へ出店攻勢をかける動きが、個人店にとって商圏面でどんな影響を持つのかも整理できます。同じ時期に起きている「縮小」と「拡大」がなぜ同時進行するのか、その背景を読み解くことは、規模に関わらずすべての飲食店経営者にとって自店の立ち位置を見直すきっかけになります。
なぜ町中華だけが倒産増加のペースなのか
町中華の倒産増加は、コロナ融資で延命した体力が食材・光熱費高騰という第二波で尽きた結果です。2026年1〜7月の倒産件数22件は前年同期比69.2%増で、2012年以降では最多を更新しました。食肉・食用油・ラードなど主要食材の価格上昇と、大量仕入れによるスケールメリットを得にくい個人経営という構造が重なり、原価を吸収しきれない店から順に倒れています。
