6月の外食大手8社の既存店売上高は、丸亀製麺が7.0%減(客数9.9%減)、王将フードサービスが6.3%減となる一方、大戸屋は11.9%増と大きく伸びた。同じ6月、大戸屋は東京・亀戸と愛知・岡崎に相次いで新店を出店しており、客数が伸び悩む業界全体の中で出店攻勢を強めている構図が見える。日本フードサービス協会の集計でも、6月の外食売上高は3.3%増ながら客数は0.8%増にとどまり、客単価上昇に支えられた「見た目の成長」が続く。加えて食料品消費税の引き下げ方針や、過去最大のコメ在庫といった外部環境の変化も和食店の価格・仕入れ戦略に影響を及ぼしつつある。本特集では、客数減少下でも出店を続ける和食チェーンの狙いと、税制・コメ市場の変化への向き合い方、地域連携やDXによる差別化の動きを横断的に整理する。
客単価を上げても客数が戻らないのはなぜか
6月の外食大手8社の既存店売上高は、業態間で明暗が鮮明になった。丸亀製麺は既存店売上高が7.0%減(客数9.9%減、客単価3.3%増)、王将フードサービスも6.3%減(客数5.3%減、客単価1.1%減)と苦戦した一方、大戸屋は11.9%増、幸楽苑は7.9%増と大きく伸ばした。
