2026年7月、飲食業倒産は112件で7月として過去最多を記録し、居酒屋・ラーメン店とともに中華料理店の名も挙がった。同じ時期に王将フードサービスは営業利益が前年同期比52.8%減となる一方、銀だこ運営会社の中華業態参入、横浜中華街の大型フードコード開業、シンガポール発チェーンの国内10倍拡大計画など、新規参入・拡大の動きも相次いだ。この記事を読むと、大手中華チェーンの減益がどんな要因の重なりで起きているのか、倒産が増える構造がどこにあるのか、そしてなぜ収益が厳しい局面でも新規参入が止まらないのかが分かる。守りと攻めが同時進行するこの1か月の動きを整理することは、自店が今どちらに力を割くべきかを考える手がかりになる。
なぜ大手中華チェーンまで軒並み苦戦しているのか
王将フードサービスの2027年3月期第1四半期は、売上高282億円(前年同期比4.9%減)、営業利益14億円(同52.8%減)と大幅な減益になった。前年同期はメディア露出による特需の反動に加え、原材料価格の上昇、人件費増、デリバリー需要の一服という複数の逆風が同時に重なったことが要因とされる。6月度の既存店売上高でも王将は6.3%減(客数5.3%減、客単価1.1%減)、丸亀製麺も7.0%減(客数9.9%減、客単価3.3%増)と、客単価を上げても客数減少を吸収しきれない構造が浮かび上がっている。客単価頼みの増収は、客数が落ちた瞬間に脆さを露呈するという点は、規模を問わず中華料理店全体への警鐘といえる。
