この1か月のうどん業態では、業界最大手トリドールホールディングスの丸亀製麺が増収減益・値上げ後の客数伸び悩み・下請法違反による公正取引委員会の勧告という複数の逆風に直面しました。一方で資さんうどんは秋限定メニューを連続投入しつつ、既存ガスト店舗を業態転換した埼玉初出店やタイ海外1号店出店など攻めの姿勢を崩していません。はなまるうどんやしぶそばも周年・限定企画で顧客接点を維持しています。この記事を読むと、大手チェーンの規模拡大と収益性の両立がなぜ難しいのか、既存ファミレス店舗の業態転換が出店戦略にどう使えるか、下請法・取適法上の注意点が自店の取引実務にどう関わるかが分かります。原価環境の変化も含め、規模の大小を問わず今の外食市場で何を優先すべきかを考える材料になります。
トリドール(丸亀製麺)はなぜ増収でも減益なのか
丸亀製麺は増収でも大幅減益という、外食大手としては珍しい構図に陥っている。値上げ後の客数伸び悩みが背景にあるとされ、7月の既存店売上高は前年比2.5%減と、日高屋の6.1%増やリンガーハットの5.0%増とは対照的な結果になった。同社は店長年収を最大2000万円まで引き上げる施策を導入しているが、決算の減益幅を見る限り、高待遇施策と収益性の改善は必ずしも直結していない。
