9月は食品値上げが4923品目に達し、前年の約3倍という過去最多のペースになった。一方でココイチ・すき家・松屋は深夜料金7%加算に踏み切り、くら寿司やローソン、イオンは逆に値下げや値下げ商品で対抗している。さらに2027年には食料品消費税が1%に減税される一方、外食は10%のまま据え置かれる方針が固まりつつある。この記事を読むと、値上げと値下げが同時多発する理由がひとつの構造として見えてくる。深夜料金という新しい価格転嫁の手法がなぜ広がっているのかも分かる。そして2027年の税率差が外食業界にどんな逆風をもたらしうるか、町田商店の客数回復事例が値上げ判断にどう活きるかも整理できる。原価と人件費の上昇が止まらない今、自店の値付けをどう組み立て直すかを考える材料になるはずだ。
なぜ値上げが過去最多なのに、くら寿司やイオンは値下げに動くのか
値上げと値下げは対立する動きではなく、体力差によって選べる選択肢が分かれた結果だ。帝国データバンクの集計によれば9月の飲食料品値上げは4923品目と、前年の約3倍のペースに達している。しょうゆ・酢・冷凍食品といった基礎食材が軒並み値上げ対象になっている一方、くら寿司は一部商品を115円から110円に値下げし、ローソンも手巻おにぎりを10円下げた。
