今週は、鳥貴族が全品410円への値上げに踏み切る一方、安楽亭がランチ値下げ第3弾を打ち出し、餃子の王将は値上げを重ねたのに客単価と客数がともに落ち込んで営業利益が半減するという、相反する動きが同時に表面化した週でした。背景には、帝国データバンクが示す2026年の値上げ品目2万品目超えという高止まりと、コメの小売価格が2週連続で3000円を割り込んだという正反対の原価変動が重なっています。この記事を読むと、値上げしても客が離れない店と離れる店の分かれ目がどこにあるか、コメ価格の乱高下に対して元気寿司が農家との契約でどう自衛しているか、そして量的サービスの復活が原価環境の変化とどう連動しているかが分かります。原価と客数の関係が一様ではなくなった今、自店の値付けをどう設計するかは、年末商戇を控えたこの時期に避けて通れない経営判断です。
なぜ同じ「値上げ」でも鳥貴族と王将で明暗が分かれたのか
値上げ自体が客離れの直接原因ではないことが、今週の二つの事例から読み取れる。鳥貴族は全品410円という均一価格の枠組みを維持したまま一律で値上げし、同時に地養鳥や熊本産和栗を使った新メニュー6品を投入して「価格が上がった理由」を商品価値の向上として提示した。一方、餃子の王将は値上げを重ねたにもかかわらず客単価と客数が同時に下落し、営業利益は前年同期比で半減している。







