2026年上半期、居酒屋業態の倒産件数が過去最多を記録した一方、外食大手6社の第1四半期決算は総じて増益基調にある。同じ「居酒屋」という業態の中で、なぜこれほど明暗が分かれているのか。今週は、テンポスHDによるマルシェへの10億円増資と6月既存店売上10%減、海帆の焼肉チェーン16店舗売却、コロナ融資返済に苦しむ店の事業承継による再生といった資本を巡る動きが相次いだ。加えて外食業の特定技能受け入れ停止という人材面の制約も重なり、居酒屋経営を支える3つの土台―資金・人材・価格戦略―が同時に揺らいでいる。この特集では、これらの記事を横断的に読み解き、なぜ「割高感」という壁が小・零細店を直撃するのか、資本力の差がどこに表れているのか、そして規模を問わず経営者が今何を見直すべきかを整理する。
なぜ大手居酒屋は増益なのに小規模店は倒産が過去最多なのか
居酒屋業態の倒産が2026年上半期に過去最多を記録した一方、外食大手6社の第1四半期決算は総じて増益だった。この落差は、値上げへの耐性の差から生まれている。