8月4日から22日にかけて、コロワイドの新業態「甘太郎食堂」逗子2号店出店、銀だこ運営会社の中華業態参入、王将フードサービスの夏餃子による既存店売上回復、そしてWDIによる海外点心事業からの撤退が相次いで報じられた。同時期に東京商工リサーチは2026年7月の飲食業倒産が112件と7月として過去最多を記録し、居酒屋・ラーメン店とともに中華料理店が目立つと指摘している。この記事を読むと、大手チェーンがなぜ今「町中華」という個人店の得意領域に相次いで参入しているのか、海外展開で撤退と加速が同時に進む理由、そして値引きに頼らず既存店売上を押し上げた王将の手法が何を示しているかが分かる。倒産件数が積み上がる局面で、大手の動きと自店の立ち位置をどう照らし合わせるかを考える材料になるはずだ。
なぜ今、大手が「町中華」に殺到しているのか
町中華は本来、個人店が長年守ってきた領域だが、この1か月だけでコロワイドの「甘太郎食堂」逗子2号店、そして銀だこ運営会社の中華業態参入という大手2社の動きが同時に報じられた。背景にあるのは、居酒屋業態の需要が頭打ちになる中、親しみやすく客単価も取りやすい町中華ジャンルへの多角化ニーズだと考えられる。
