10月、壱番屋(ココイチ)の中間決算で客単価が1200円台に達した一方、客数は前年同期並みにとどまり、営業利益率は8.1%から7.2%へ低下したことが明らかになった。同社は9月から深夜料金を導入し、収益補填に動いている。同時期には在留資格「経営・管理」の資本金要件が500万円から3000万円へ引き上げられ、全国4000〜5000店とされるインド・ネパール料理店の経営継続が揺らぎ始めている。一方で稲沢・下北沢のカレーフェスや鳥貴族×アパ社長カレーのコラボなど、話題作りの動きも活発だった。この記事を読むと、値上げ一辺倒の戦略がどこで壁にぶつかるのか、深夜料金という代替策にどんな効果とリスクがあるのか、外国人経営者を取り巻く制度変更にどう備えればよいのかが分かる。価格転嫁が限界に近づく中、自店の値付けと集客の設計を見直す材料になるはずだ。
値上げだけで客単価を上げる戦略はなぜ限界を迎えたのか
客単価の上昇が客数減を相殺できなくなった時点が、値上げ戦略の分岐点になる。壱番屋の2026年3〜8月期は、平均客単価が2022年3月期の983円から1200円台まで上昇した一方、客数は第1四半期の0.5%増から第2四半期は0.5%減に転じ、上期トータルで前年同期並みにとどまった。既存店売上高の伸び率も想定2.9%増に対し実績2.4%増と未達で、営業利益率は8.1%から7.2%へ低下している。








