直近1か月の和食関連ニュースを横断すると、3つの明確な動きが浮かび上がる。1,000円超えでも許容される「ごちそう感メニュー」と許容されにくい大衆食の二極化、コメ価格の7週連続下落という原価環境の急変、そして大手和食チェーンの海外・業態拡張の加速だ。この記事を読むと、自店のメニューが「1,000円の壁」をどちら側で越えられるか判断する視点が分かる。コメ価格下落局面で量的サービスをどう扱うべきかの考え方も分かる。さらに、てんやや大戸屋など大手の単価戦略の限界事例から、自店の値上げ戦略をどう点検すべきかが見えてくる。物価と客数の綱引きが続く今こそ、感覚ではなく構造で価格とメニューを設計し直すタイミングだ。
なぜ海鮮丼は1,000円を超えても選ばれ、牛丼は選ばれにくくなったのか
消費者の価格受容は一律ではなく、メニューの「ごちそう感」の有無で明確に分かれている。ホットペッパーグルメ外食総研の調査では、1,000円超えに抵抗がないメニューの1位は海鮮丼(58.3%)、2位はとんかつ(37.7%)、3位は天丼(31.0%)だった一方、ハンバーガーは前回比9.6pt減、牛丼は6.8pt減と、大衆食への価格受容度はむしろ低下している。








