9月14日〜22日の1週間で、既存の看板ブランドの横に新しい業態を重ねる動きが集中しました。焼肉「八木園」の2階にソフトクリーム&バーが加わり、ジンギスカン専門店「だるま」が塩ソフトのカフェバーに進出、ナポリタン専門店パンチョはスープパスタ業態を立ち上げ、テンポスは居酒屋店舗を焼鳥店に転換しました。一方でエー・ピーは焼肉の客単価をあえて下げ「町焼肉」化を進めています。この記事を読むと、なぜ今こうした新業態ラッシュが同時多発しているのかという背景、新業態づくりに共通する型とその分かれ道、そして異業種提携で実際に起きたトラブル事例から見える契約上の注意点が分かります。外食市場がコロナ前の9割にとどまる一方、中食市場は前年を大きく上回るペースで伸びているというデータも踏まえ、自店が次の一手をどう考えるべきかを整理します。
なぜ今、多くの企業が「第二業態」を同時に仕掛けているのか
背景にあるのは、外食市場と中食市場の回復スピードの差です。ホットペッパーグルメ外食総研の調査では、2026年4〜7月の外食市場はコロナ禍前同期比90.8%にとどまる一方、中食市場は前年同期比8.8%増と伸び続けています。既存業態の来店頻度だけでは客数の伸びが見込みにくい環境で、同じ箱・同じブランド力を使って新しい客層や利用シーンを取りに行く動きが合理的な選択になっています。







