サイゼリヤが約6年ぶりの値上げを検討し、松屋・すき家・吉野家は牛丼を相次いで値上げしました。一方であみやき亭は売上が伸びても牛肉高騰で純利益16%減に下方修正し、弁当店の倒産は過去最多ペースに達しています。コメは7週連続で値下がりする一方、東京23区の物価指数は弁当28.1%・コーヒー豆25.4%・国産牛肉14.2%の高騰を示すなど、原価を巡る動きは一様ではありません。この記事を読むと、値上げが客数にどう影響するか各社の実例から見えてくること、ホットペッパーグルメ外食総研の調査から『1,000円の壁』を越えやすいメニューと越えにくいメニューの違いが分かること、値上げ以外にコストを吸収する手段として時間帯別価格や低原価メニューの活用が広がっていることが分かります。値上げの是非は規模や業態によって答えが変わるからこそ、各社の動きを構造として捉える視点が必要です。
なぜ大手チェーンまで次々と値上げに踏み切っているのか
コスト構造の悪化が業態を問わず深刻化しているからです。東京23区の9月消費者物価指数は前年同月比2.7%上昇し、弁当28.1%・コーヒー豆25.4%・国産牛肉14.2%という大幅高騰が確認されています。サイゼリヤは2026年8月期第3四半期で売上高17.5%増・営業利益25.6%増という好決算を出しながらも9月以降の価格改定を検討し、松屋は「牛めし」並盛を480円へ、すき家・吉野家もほぼ同水準まで値上げが進みました。






