この1週間、牛丼大手やココイチ、サイゼリヤ、ブロンコビリーなど外食各社の値上げ後の決算・既存店売上が相次いで報じられ、同時に野菜・牛肉・卵・サンマ・もやしといった食材の原価高騰、弁当店の倒産が過去最多ペースであることも明らかになりました。一方でコメ価格は9週連続で下落しています。この記事を読むと、同じように値上げをしても吉野家やブロンコビリーのように利益を伸ばす店と、松屋やココイチ、サイゼリヤ本体のように利益が計画未達になる店に分かれる理由が分かります。また、キャベツ・牛肉・もやし・サンマといった食材ごとの原価高騰の実態と、コメ価格下落の裏にある反動リスクも把握できます。価格転嫁が「正解」か「不正解」かではなく、どう組み合わせるかが明暗を分けている今、自店の値上げ戦略を見直すための具体的な視点が得られます。
なぜ同じ値上げでも結果が真逆に出るのか
値上げの成否を決めるのは幅そのものではなく、客単価と客数のバランスにある。2026年9月の既存店売上高で吉野家は前年同月比10.1%増、すき家は8.4%増と好調だった一方、牛めし並盛を460円から480円に値上げした松屋は0.6%減にとどまった。松屋は客数自体は前年を上回っているため、値上げ幅や商品構成が客単価の伸びにつながらなかったとみられる。







